【第13回実践研究会】「介護現場におけるリーダーシップとマネジメント」

お知らせ
お知らせかえさる

かえさる講師の北川晃将てるまさです。

2026年10月2日、合同会社まるくすで毎月開催している「まるくす実践研究会」の第13回を行いました。

今回のテーマは「介護現場におけるリーダーシップとマネジメント」。

講師には株式会社ARIVEアライブの小寺代表をお招きしました。

今回の記事は、次のような方に向けて書いてみました。

・リーダーの立場にいる
・「指導がパワハラと言われないか」と不安がある
・ 世代や価値観の違うスタッフをどうまとめるか悩んでいる

ご興味ある方は、ぜひ研究会の内容を一緒に振り返ってみましょう。

また、リーダーの「言葉」をテーマにした前回の記事をまだ読まれていない方は、こちらもあわせてご覧ください。

リーダーひとりで、現場は変わる

講義の冒頭で小寺さんが示されたのは、いまの介護現場のリーダーが置かれている状況でした。

多様性の尊重やハラスメント防止が求められる中で、現場リーダーのマネジメントは年々難しくなってきていると思われます。それなのに、多くのリーダーは十分な準備や教育の期間もないまま任命され、悩みを一人で抱え込んでしまっている…

一方で、人材の確保や育成、サービスの質といった現場の課題は、リーダーのマネジメント力に大きく左右されます。

印象的だったのは、小寺さんの次のメッセージです。

小寺代表
小寺代表

待遇や設備が変わらなくても、リーダーがスタッフの話を聴き、誠実に対応するだけで離職が止まることがある

たった一人のリーダーの存在が、現場を大きく変える力を持っている。だからこそ、リーダー自身が学ぶことに意味があるのだと感じました。

リーダーに求められる「3つの軸」

組織をまとめ、メンバーから信頼されるリーダーであるために、小寺さんは次の「3つの軸」を示してくださいました。

① 自分軸(あり方)

「現場はリーダーの鏡」。スタッフは、リーダーの発言と行動が一致しているかを常に見ています。

ただし、完璧である必要はありません。間違えたときは素直に認めて、軌道修正する。その誠実さこそが信頼関係を生む、というお話に、うなずく参加者の姿が多く見られました。

② 他人軸(相手の理解)

価値観は、その人の過去の経験から形づくられるもの。人によって違うのが健全な状態です。

大切なのは、自分の「普通」や「常識」を押しつけないこと。そして、相手に同調する(受け入れる)のではなく、ジャッジせずに相手の気持ちや言動を理解する(受け止める)こと。この「受け入れる」と「受け止める」の違いが、対立を防ぐ鍵になります。

③ チーム軸(方針の提示)

多様な価値観を持つメンバーをひとつにまとめるには、チームの「理念・目標・ルール」の共有が欠かせません。

ルールや判断基準があいまいなままだと、人間関係のトラブルが生まれやすくなります。基準を明確にすることは、メンバーが同じ方向を向ける環境をつくることでもあります。

メンバーを巻き込む目標設定

講義の後半では、チームの方針を浸透させるための目標設定について学びました。目標には3つのレベルがあります。

意義レベル(何のために?)……仕事の存在意義や最終的な目的
成果レベル(どのくらい?)……数値で測れる目標
行動レベル(どうやって?)……日々取り組む具体的な行動

たとえば「利用者さまの思いを叶え、笑顔にするため(意義)」に、「顧客満足度を高める(成果)」、そのために「目を見て明るく挨拶する(行動)」といった具合です。

小寺さんが強調されたのは、「意義」を見失うと、スタッフは行動や数字をこなすだけの「作業員」になってしまうということ。

この3つをつなげて語ることこそが、リーダーの大切な役割です。

感想シェア会で出た、現場ならではの気づき

講義のあとは、参加者同士で感想を共有しました。

それぞれの現場の実情に基づいた、たくさんの気づきが出ています。

「まず聴く」ことから始める

トップやリーダーの思いを一方的に押しつけるのではなく、まずスタッフや利用者さまの声を聴く。そのうえで少しずつ改善を重ねていく姿勢が、組織を良くしていく――という意見がありました。

理念は「生きて」いるか

壁に貼ってあるだけの理念や、現場が共感できない理念では、人はついてこない。日々の行動にまで落とし込めてこそ理念だ、という声には多くの共感が集まりました。

小さなルールほど、明確に

手当や経費の扱いなど、日常の細かなルールでも、あいまいなままだとスタッフ間の不満や不公平感につながります。誰もが納得できる基準を設ける大切さを、あらためて確認しました。

「突然リーダーになった」経験への共感

準備もないままリーダーに任命され、戸惑いながら走ってきた――。

そんな経験談に、会場のあちこちから共感の声が上がりました。だからこそ、組織としてマネジメントを学ぶ機会をつくることが大切だと、参加者全員で確認する時間になりました。

まるくすの理念

まるくすは「快護を通じて人と成る(快通人成かいつうじんせい)」を理念に、利用者さまだけでなく、働くスタッフの幸せも大切にした現場づくりを目指しています。

今回の研究会で学んだ「3つの軸」や目標設定の考え方は、まさにその土台となるものでした。リーダーが変われば、チームが変わる。チームが変われば、利用者さまへのケアも変わっていきます。

貴重なお話をしてくださった株式会社ARIVEの小寺さん、そしてご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

もっと深く学びたい方へ

今回の「自分軸・他人軸・チーム軸」など、数年かけて体系的・実践的に学べるリーダー養成講座を、株式会社ARIVEアライブの小寺代表が立ち上げられました。

介護プレゼンスリーダー養成講座(第1期)

「強いリーダーではなく、強いチームをつくれるリーダーへ。」

  • 主催:株式会社ARIVE
  • 講師:小寺智久さん(株式会社ARIVE 代表)/小森敏雄さん(合同会社小森塾 代表)
  • 日程:全7回(2026年11月4日〜2027年3月19日、各回13:00〜17:00)
  • 会場:京都駅周辺
  • 定員:15名限定
  • 対象:介護事業所のリーダー・管理者・主任、これからリーダーを担う方
  • 修了者には「介護プレゼンスリーダー認定証」を授与

受講料や詳細は、下記のチラシをご確認ください。

さいごに

まるくすでは毎月の実践研究会のほか、出張研修「かえさる」で、法定研修などをあなたの事業所に合わせてカスタマイズしてお届けしています。

リーダー育成やチームづくりについても、お気軽にご相談ください。

\ 気軽にお問い合わせください /

電話受付時間
月〜金の 8:30 ~ 17:30

代表:北川
代表:北川

メールでのお問い合わせは、24時間受け付けています。

私たちはお一人おひとりの夢(具体的な目標)をしっかりとサポートしてまいります。

快護かいごが大好きで立ち上げた通所介護施設「DSゆめのしっぽ」。沢山の笑顔に出会えますようにと願いを込めて、今月も職員一同歩んでいきたいと思います。

その歩みが皆さんにとっての大きな一歩となりますように

コメント