現場のケアを活かす言葉

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かえさる講師の北川晃将てるまさです。
今回はシリーズ第3弾、現場のケアを活かす言葉について記事にしました。

介護の現場では、毎日たくさんの言葉が飛び交っています。

声かけ
言葉がけ
指示
確認
注意

ほとんどは、
相手のため
安全のため
業務を回すため
に発せられた言葉です。

それでも、その一言が、現場のケアを少しずつ壊してしまうことがあります。

今回のブログ記事は、次のような方に読んでいただけると嬉しいです。

・マネジメントや指導する立場にいる
・利用者様のために一所懸命関わっている
・虐待はダメだとわかっている
・が、現場がうまく回らない苦しさを感じる

なぜ、わかっていても起きてしまうのか。
その背景を、一緒に考えてみましょう。

悪意のない言葉

たとえば、こんな言葉。

ちょっと待ってください

座っててください

ダメですよ!

何しているの?

用事がないなら戻ります

どれも、介護現場では珍しくない言葉かと思います。

忙しいとき、人手が足りないとき、事故が怖いとき…
つい口から出てしまう言葉です。

どこに問題が?

これらの言葉が問題になるのは、内容よりも、繰り返し発せられることにあります。

何度も、何度も言われると──

・自分で動くことをやめる
・伝えたいことを飲み込む
・聞いてもらえない不満がつのる

その積み重ねが、不安や混乱につながり、結果として更に「介護の手間がかかる状態」を生み出してしまうことがあります。

言葉によるロック

研修では、これをスピーチロックと呼んでいます。

物も、道具も、薬も使いません。
職員の言葉だけで、相手の行動や意思を制限してしまうものになります。

スピーチロックの怖さは、誰でも、無意識に使えてしまうことです。

そして
「安全のため」
「仕方がない」
という理由で、正当化されやすい性質を持ち合わせています。

ケアは楽になっているだろうか

ここで、少し立ち止まって考えてみてください。

言葉で制限した結果、本当にケアは楽になった?

目の前の利用者様は落ち着かれた?

短期的には静かになったように見えても、長い目で見ると関係性が崩れてしまうこともあります。

支援する言葉

同じ場面でも、言葉の選び方は変えられます。

  • 「座っててください」
     →「ここに椅子がありますよ」
  • 「ダメです」
     →「今はこっちの方が安心かもですね」
  • 「何してるの?」
     →「どうされましたか?」

ほんの少しの違いですが、そこには大きな違いがあります。

管理する言葉から支援する言葉へ。
ちょっとした工夫で、相手の表情や反応が変わることが多いと感じます。

最後に

現場を守る立場にいる人ほど、事故を起こさないことや問題を起こさないことに意識が向きがちです。

それ自体は、決して間違いではありません。
それでも現場のケアの質は…

毎日の声かけ
態度
表情
言葉遣い

これらの積み重ねが現場の空気をつくり、利用者様の安心を支えています。


次回は、「管理者の言葉」と「支援者の言葉」その違いを、もう一段深く見ていこうと予定しています。

追伸

合同会社まるくすの出張研修「かえさる」では、今回のような法定研修などを、あなたの事業所に合わせてカスタマイズして出張講演サービスを提供しています

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代表:北川
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その気持ち、よくわかります。だからこそ、現場を知る私たちが、あなたの事業所に伺います。
一緒に、明日からできることを考えましょう。

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